流行った占いには、幾つか種類があるようだ
占いはその時々で、たまにぽっと出てきたものが流行る。あれこれと出てきては消えるし、消えずに一つの占いとして残っているものもある。私の働いていた飲食店はビルの中にある。そのビルの中には幾つかテナントが入っていて、その中の一つに本屋がある。休憩時間にはその本屋で時間をつぶす事がよくあった。たまに、暇なときは小説を読んだりもするし、パズルゲームを眺めていたり、英単語を眺めていたりといろいろだ。以前に占いが流行ったときは、占いコーナーに人だかりが出来ていたので、つい私も好奇心丸出しでそちらへふらふらと引き寄せられてしまった。その占いコーナーには元々結構いろんな種類の本が置いてあったのだけれども、一つの占いが流行ると、どうも似たような占いも何故か出てくるらしい。例えば、誕生日を使ってやる占いが流行ったとしたら、同じようにして占う本がどさっと出てくるのだった。何の商法だ、と私は笑ってしまいそうだった。その占いの本も、どうやらぱっと見たところ著者が違うらしい。そうか、著者の分だけ著作物を出そうと思えば出せる。上手い事考えたな、などと思いながらしばらくはそのコーナーで楽しませてもらったのだった。購入しようと手にとって行く人もいれば、私のようにしばらく読んだかと思うとふらりと別の本を見に行く人もいた。占いは男女全ての人がとっつきやすいけれど、皆が執着しているものでもないようなのだな、とも思うのだった。